【2021年12月号】月刊ものづくり新聞
ものづくり新聞、2021年11月は1件のインタビュー記事を新規公開しました。
たった2人の金型メーカー 多方面へのアンテナを張りながら楽しく面白い金型屋でありたい
埼玉県所沢市でプラスチック金型製造業を営むベクトルの原田 英一郎(はらだ えいいちろう)さんと、原田亜紀(はらだ あき)さんを取材させていただきました。こちらはなんとご夫婦お二人で金型メーカーを運営されています。設計や製造は英一郎さんが担当し、亜紀さんは経理などの事務全般とTwitter運営を担当しています。
家業が金型屋であったということですので、本来「アトツギ」とお呼びしてよいのかもしれませんが、業態も社名も変えて独立されていますので、正確に申し上げれば「アトツギ」ではありません。しかし、同じ会社を引き継がなくても、このような形も一つの事業承継対策なのかもしれません。
私が印象に残った言葉です。
「型屋ってどうしても働く時間が長くなってしまうんですよね。あまり良くはないことですが、1人だとどうしても工場にいる時間が長くなってしまいます。起きている時間はほとんど仕事しているなら、面白おかしく楽しい方が良いなと思ったんです。それに、子供の父親として楽しく仕事をしている姿を見せたいという思いもあります。大人になった時にそういえば父親は楽しそうに仕事してたなと思ってもらえたら嬉しいです。」
仕事時間は長くなってしまうけれど、お子さんに楽しく仕事をしている姿を見せたい、という言葉にグッとくるものがあります。みなさん、お子さんに楽しい姿見せていますか?
アドベントカレンダー企画
12月に入りました。そろそろクリスマスも近づいてきました。12月1日から25日までの25日間、ものづくり新聞が過去投稿してきた独自インタビュー記事を中心に振り返り期間として、改めて過去記事のご紹介をする予定です。
現在、ものづくり新聞編集部では、ビジョン・ミッション・バリュー(VMV)の洗い出しを進めています。12月中にまとめる予定です。その議論の中で、わたしたちのバリューの一つとして出てきたキーワードがあります。
人にフォーカスする
という言葉です。私たちはものづくり(製造業)を中心に取材活動を進めていますが、記事をまとめるにあたっては、どんな人がどんなふうに考えてどういうことを進めて今後どうしたいか、という「人」を中心とした取材を心掛けています。
アドベントカレンダー期間に過去記事をご覧いただき、わたしたちのバリューを感じていただければと思っています。ご感想やコメントもお寄せください。
ものづくり新聞1周年企画
「ものづくり新聞」という名前で活動しているわたしたちですが、これまでネットメディアとして活動してきました。しかし、多くのものづくり関係の方々に情報をお伝えするためには紙媒体も必要だと考えています。
しかし、わたしたちには紙媒体を制作するノウハウもなければ、実際に印刷し冊子を配布する方法もありません。印刷・配布費用を賄うための広告営業もやったことはありません。実際どうなるのか、一度試してみたいと考えています。
そこで、ものづくり新聞1周年を記念し、2022年初頭目標に「紙媒体版ものづくり新聞0号」を刊行する構想を描いています。
読者の方々にもご意見をお聞きしたり、ご支援をお願いすることもあるかもしれません。ぜひ面白い「紙媒体」をお届けしたいと思っております。
〜🗞編集後記🗞〜
町工場などの中小ものづくり企業様は、どのように若手を採用されていますでしょうか?最近のインタビューではみなさんから採用についてお聞きする機会が増えています。
ベテラン社員・職人の方々が次々に定年を迎えられるなか、どうやってその技術を次世代に受け継いでいくのか、そのための次世代の方々をどうやって確保していくのか、といったテーマに課題を感じている町工場の方々もおられるのかなと感じています。
そして、ものづくりの現場へ新たに携わる方々として、高校、専門学校、高専、大学といった教育機関のみなさんとの連携もより重要になってきています。また、外国からの人材・人財との連携も必要になってきています。
ものづくり新聞として、今後、採用に関わるテーマにも迫っていきたいと考えています。